人気ブログランキング | 話題のタグを見る

茶畑庵日乗 Diary From the Chabatake Hermitage

helloharuo.exblog.jp
ブログトップ
2014年 06月 13日

祖父の懐中時計

Friday 13 June 2014

祖父の懐中時計_e0067850_1542023.jpg

真観は禅寺に行かなかった。今朝は行こうと思えば行けた。でも諦めた。
その分ゆっくり寝れた。

母から電話があった。
真観が送った大学案内が一昨日届いた様で水曜日オフィスにいた時に母は電話をくれたが真観はゆっくり話が出来るタイミングではなかった。
母は、真観の仕事を感心してくれた。
母は、昨夜肌の痒みを感じ、近くの皮膚科に行った。
母が病院に行くことは非常に珍しい。
それで母曰く、『治療代って安いんだね。400円ちょっとだったよ』(1割負担)
と呑気な感想だった。
この痒みは恐らく数日もすれば治る様な気がする。

祖父から父へ、そして父から真観に、その形見として受け継いだ懐中時計がある。
この懐中時計を都内の修理屋にオーバーホールを依頼して2ヶ月が経って今日戻って来た。
ネットでこの懐中時計の製造年を調べてみると1960年代だと判る。
だとしたら頷ける。祖父が社用で海外に行った時に新品で購入したんじゃないかなと推測する。

この懐中時計は長い間活躍することはなかった。17年間引き出しの中に閉まってあった。いつだったか真観は時計のプラスチック製のカバーを割ってしまい、ついでに針は曲がってしまっていた。

祖父と父は真観のこの懐中時計のオーバーホールを喜んでくれるだろうか?
そうであってほしい。
一番喜んでいるのは懐中時計そのものだろう。長い年月の眠りからやっと起き出し再始動だ。自力では起きることは出来なかった。償いと手助けが必要だった。

懐中時計を耳に当てると心地よい機械の音が聞こえる。
カチカチカチ、こういう機械の精密さを伝える音を聞くのはいい。
コンデジカメラの電子の疑似シャッター音よりは機械のシャッター音の方がいいと同じこと。

この春、数台のカメラのオーバーホールもした。
残るはライカのレンズのみ。


今日は真夏日だった。
太陽の光が白く眩しかった。

by helloharuo | 2014-06-13 20:38 | MY MOTHER


<< Saturday Night ...      トランシーな出来事(Synch... >>