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茶畑庵日乗 Diary From the Chabatake Hermitage

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2007年 09月 06日

helloharuo tour 2007 London&Party

台風が近づいていて明日の撮影は中止になってしまいました。来週に延期となりました。
台風の影響で被害が少ないように祈っています。
helloharuo tour 2007の日記も随分ご無沙汰ですがこの日記は自分用に残しておきたく今日時間が空いたので書こうと思います。今回で最後です。



7月4日(水)
ベルリンからロンドンにイージー・ジェットを利用してガドウィック空港に到着した。ヴィクトリア駅まで電車で移動してTUBEのスイスコテージ駅まで更に移動した。駅に大山君が迎えに来てくれた。歩いて大山夫妻が住む家まで大山君のこの付近の説明を聞きながら歩いた。閑静な住宅街。危険度は感じない。綺麗なエリア。ドアを開くとヨッシーが明るい声で迎えてくれた。

ヨッシーは、11年前に僕のアシスタントをしてくれた事が切っ掛けで友達になり、仕事のマネージャーもしてくれた時期があった。いつも僕を励ましてくれる優しい人だ。ヨッシーが夕食を振る舞ってくれた。ヨッシーはマクロビオティックを食事に実践しているので期待していたがそれを大きく裏切るサプライズなメニューが出て来た。

なんと!鰻だった。(嬉しかった〜!)

ベルリンでモコと日本食を食べて以来、日本食への恋しさは募っていた。なんとも旨かった事か!感謝、感謝ありがとう!
彼らに会うのにこの日を決めベルリン滞在を短い期間にしたのは訳があった。それは、大山夫妻が明日東京に戻る為だった。僕は、残りのロンドン滞在を主のいない大山家で過ごす予定だ。
食事の後、彼らのロンドンでの生活を聞いたり、部屋の使い方教わったり、僕の旅話を話したり。ヨッシーは、最近、The College of Practical Homeopathy(CPH)を卒業した。今後イギリスと日本でホメオパスとして活動する予定だ。彼女は、まだまだこれから何か興味のある事に向かって突き進むんだろうな。凄いよ。

この夜、イギリスに到着した時にメールを送っておいたロンドン在住の麻子ちゃんから電話が来た。メールの確認が遅れたらしいが彼女からパーティー情報を得た。ロンドン郊外で3日間の野外パーティーがあるという。『来なきゃダメだよ!』と誘われた。気持ちは更に盛り上がり旅の最後にパーティーに行く事にした。

7/5日(木)

大山夫妻をフラットの下まで送り、彼らは、大きな二つのスーツ・ケースを転がしてヒースロー空港に向かう為タクシーに乗り込んだ。僕は午後、ショッピングに出掛けた。というのも明日からパーティーに行くと日曜日にロンドンに戻りその日は疲れで撃沈だろう。次の日の月曜日にはイギリスを離れるんだ。いよいよ終盤戦。オックスフォード・サーカスのH&Mでセールをしていたのでここで白の麻パンツを購入。白のアイテムがまた増えた。夕方には、シャーロットととソーホー・スクエアーで待ち合わせをし、近くのパブに入り、マークも合流した。プリマスで一緒だったが彼らとも今日で当分お別れとなる。7月1日からイギリスでもすべての飲食店での禁煙が実施された。パブでもタバコが吸えなくなったのだ。日本はまだ10年掛かるかも知れない。食事は、ターキッシュ・レストランに入った。ジャッキーとクリに赤ちゃんが生まれて子育ての様子を見た3人は、今後自分の子供を持つのか?という話にもなった。3人とも独身だ。僕は?子供は可愛いと思うがまだまだ結婚へのビジョンが見えない。いい歳になるが見えないのだ。すべては「出会い」でどうなるかわからないけどね。食事の後は、2人と別れて1人夜の街を歩いた。感傷に耽った。大山家に戻り、本棚にあったDVD『恋する惑星』を観た。ヨッシーが一番好きな映画と言っていた。ベルリンでのクラウディアの言葉を思い出す。

7月6日(金)
朝早く、シャーロットの務める会社が近くにあるチャンスリー・レーン駅まで行った。ジャッキーから僕宛に荷物を預かってもらっておいてくれたから取りに来た。ここでシャーロットと最後の最後に別れた。彼女はパーティーに行けない事を悔やんでいた。シャーロット、今回のロンドン滞在はどうもありがとう!優しさを頂きました。
この後は、南ロンドンのクラハム・コモン駅まで移動し、ムーン池田に会いに行った。ムーンとは、吉田かつじさんが主宰していた東京でのクラブイベント『LOVERING』にカメラマンとして参加してからのお付き合いになるので10年以上前から知っている。吉田かつじさんは、世田谷区の若林の自宅を改造して『ひぐらほ』という隠れ家的秘密バーを開いてた。今は、池尻大橋で『GAMA』というバーを経営している。ムーンは、7年前にロンドンに結婚為移住し、東京在住時の仕事でもあったアロマテラピストとしてロンドンでも活躍している。ここ1年は、やはり赤ちゃんが生まれ子育てのため、休業していた。ムーンの自宅は駅の近くにあった。この家は購入したそうで元パブだったと聞く。そう言われれば、かつてここが入り口で、ここがバー・カウンターで、ここが地下貯蔵庫か〜。面白い造りの居住空間になっていた。赤ちゃんの名前は、大胆にも『空海/くうかい』と名付けられた。男の子だ。ロンドンに来て7年。それなりに悩みを打ち明けてくれた。僕は、多分10年彼女とは会っていなかったがこのムーンとも何でも話せる友人だ。短い時間だったが色々話した。一番印象に残っている彼女の言葉は、恋愛の話になった時だった。『男と女の間には未練が必要。』だと言う事。僕は、今まで彼女が出来ては同時に写真を撮り、理由があり別れそしてその別れた彼女の写真を纏めて写真集を制作して来た。別れた後に写真集を制作する事で次の相手に迎える。男女の関係を整理する事になる。そして『未練』も薄らいで行くのだ。写真家でなければどうだろう?男は別れた相手の事をいつまでも引きずる傾向がある。それは「未練」ともいえるだろう。ムーンは、学生時代に付き合っていた相手がロンドンに留学し、そのままロンドンに居着いてしまった。二人の関係は、その後も続き今はめでたく結婚をし、空海君が生まれている。そのムーンの恋愛持続要素は「未練」が一役買っていると言う。女性的考え方かも知れないがムーンから1つの解答を得た気がした。ではこれから誰か付き合う事になっても写真を撮る事をよそうか?でもそうはいかないけどね。

ムーン池田の家を出てPaddington駅に向かった。麻子ちゃんとの待ち合わせ。少し待つと彼女は、ロングヘアーにバックパックとコロコロのケースそしてショートパンツで現れた。彼女も久しぶりだった。前回会ったのは、2004年の11月3日。ピコピコ王国のといちゃん&さっちゃんの結婚式パーティーでだった。麻子ちゃんとの出会いもといちゃん&さっちゃんからの紹介だった。

Paddington駅からパーティー会場があるALDERSHOTまで電車で向かった。1時間強くらいで簡単に着いてしまった。駅に着くとリムジンバスが用意されていた。僕と麻子ちゃんは、電車の中で出会ったDJ(名前忘れた)とその彼女と4人でタクシーを利用した。日本では殆どが山の中で野外パーティーは行われるがここは山というより、郊外の広い大地と言ったところか。
『ANTI WORLD』というオーガナイザーだった。何ともパーティーの精神とは真逆なネーミングだ。天気は良く雨の降る気配はない。残念ながらこの日のパーティーのウェブサイトはなくなってしまっているので詳細は伝えられないが、蒼々たるアーチストが連なっていた。(YOU TUBE見てね。)サイモン・ポスフォード、ハルシノゲン、ラジャラム、ソン・カイト、インフェクテッド・マッシュルーム、スカジ、GMS等々。。。メインフロアー以外に、巨大テントのステージが3つ。音を出す場所は、8カ所もあった。もちろんチルアウトのテントもあるし、シャワー室もあるし、移動遊園地もあった。規模が日本と違いすぎる。がしかし、人はオーガナイザーの期待以上には集まらなかった。

麻子ちゃんは、イギリスのパーティー・シーンに精通している様でスタッフ・パスを持っていた。
僕は、当日券120£を支払った。(日本円で約28.000円)高いよ〜!高すぎる〜!まあ、旅の思い出として楽しめばいいと割り切った。

麻子ちゃんが用意してくれたテントに荷物を置き、彼女の友人のがっちゃんとも再会し(同じく2004年に会っている)まずは会場を探索。FOODの屋台も沢山用意されていたがベジタリアンの麻子ちゃんは、他のパーティーに比べてベジタリアン・フードが少ないと嘆いていた。『ANTI WORLD』だからか?
各テントには、ジャンルの違う音が用意されいたが殆どの客は、メイン・ステージに集まっていた。FULL ON_トランスが炸裂するする事になる。
日本人のDJはクレジットされていたものの認識が出来ず、日本人の客は、15人くらいはいた様な気がする。何人か言葉を交わしたが交流は殆どなかった。知った顔もいなかった。留学生たちのような気がする。客層は、白人、ラテン、黒人、アジア人全ての人種がいる。
やはり海外のパーティーは面白い。ファッションも強烈で超ロングなドレッド・ヘアーやコスプレ姉ちゃんや、デブやマッチョや日本では“引かれそう”な“やから”がいっぱいいた。代々ヒッピーの人もいた。ステージでは、フラフープを巧みに操るダンサーや、ヘビ使いのダンサーが延々踊っていた。やばいね〜!

麻子ちゃんを通して彼女の友人たちとギャザリングをしたり、僕に気軽に話しかけて来る人もいたので1日目は、あっという間に過ぎた。パーティーで麻子ちゃんは、人気者で『ANGEL』と呼ばれていた。洋服のセンスもおしゃれで可愛かった。僕に麻子ちゃんを紹介してくれと男の子が頼んで来たくらいだ。
このパーティーと日本のパーティーとで違う点は深夜12時を過ぎるとメイン・ステージの音が隣りの巨大テントに移った事だ。テントの御陰で音が外に漏れるのも防ぐ為だ。

7月7日(土)
2日目も天気は最高に晴れ、それだけでも気分は高揚していたが何故か寂しかった。日本のパーティーの様にいつものシャンティーな友人たちがいないからだ。パーティーでは、踊って、喰って、寝て、飲んで、しゃべりまくる、再会を楽しむなんて事がいつもあるがここでは、友人が麻子ちゃん以外いない為に常に麻子ちゃんと一緒という訳にもいかず会場も大きいため1人行動が多くなった。麻子ちゃんとは、微妙に音の趣味も違った。彼女は、プログレハウスを好んだ。僕は、ゴア・トランス。このパーティーの中心であるフルオンのトランスは嫌いではないが情緒がないし飽きる。そういった事もテンションを下げたかも知れない。だから実は写真をあまり撮っていなかった。そんな気分を上げてくれたのは、正にシンクロしたひろみちゃんの存在だった。

ステージの近くの柵の前で踊るダンサーを見ていたらひろみちゃんが突如現れたのだ。
ひろみちゃんは僕の後ろ頭の形で『ハルオ君』とすぐ気付いたらしい。

ひろみちゃんは、自称JANISとも名乗っていた。ジャニスは僕の『十人十ゑろ』のモデルの1人だ。彼女が2003年9月1日の深夜遅くに友達の女の子に連れられて僕の家にやって来てすぐさまテントの中で彼女の裸体を撮影した。盆と正月が一度にやって来た大きなスタートでその後『十人十ゑろ』の撮影を続ける事になったトップバッターのモデルだ。旅に出る前に彼女から連絡があり会いたかったが忙くて会えなかった。

『結婚する、相手は、スティーブで、この前までロンドンに行ってて、またロンドンに行く。』と。

まさか、ここで会えるとは思わなかった。

ひろみちゃんは、『十人十ゑろ』のモデルをしてくれた後、色々あってひきこもりを1年くらいしていたがそれを救い出したのはスティーブだった。そのスティーブの存在は、みろみちゃんに初めて会う2003年よりも遥か前にパーティーで知っていた。あのスティーブとひろみちゃんが一緒になるとは!ひろみちゃんは、桜模様の浴衣を着て番傘をさしていた。相変わらず、ど派手なコスチュームだ。ひろみちゃんらしい。いいよ。再会を祝して乾杯をしてスティーブとも再会した。僕は、しゃべりまくった。彼女もしゃべった。2人は笑顔だった。

この日の夜のステージでは、 Infected Mushroomのライブが超目玉だった。フルオンの代表格だが彼らのステージはとってもパワフルで気に入った。あ〜そうか〜あの人が歌ってたんだ〜なんて再認識したり、何度も何度も繰り返させるアゲアゲも彼らなら気持ちよかった。(でもライブの終わりの頃は飽きた。)これは百聞は一見にしかずに値した。ファンになったといってもいい。かっこよかった。ROCKだ。

7月8日(日)
この日も午後までは音は鳴るはずだったが警察のパトカーがやって来た。どうも『ANTI WORLD』は、救急施設の設置をしていなかった事が理由でパーティーの継続はOUTになった。音の苦情ではないらしい。日本では一度も見た事のないATM機の設置はあったんだけれどもね。日本にもパーティー会場でATM機の設置があると便利だよね。
テントで麻子ちゃんとその友人たちとでまったりチルアウトをしてさあどうしようかな〜?と考えていた。麻子ちゃんは、行きは僕と来たけれど帰りは友人の車で帰る予定だ。僕も乗せてもらう事は出来たが音も終わったし、1人早めにロンドンに帰る事にした。麻子ちゃんとハグしてお別れをし、パーティー会場のゲートまで歩く途中ひろみちゃんとスティーブにまた会った。次の再会を、キープインタッチをして行こうと約束し、ハグをした。僕は2人の写真を撮った。そしてリムジンバスに乗りALDERSHOT駅まで移動し、ロンドンに向かった。明るい時間に大山家に戻る事が出来た。この流れで良かったと思う。パーティーは十分楽しんだ。シャワーを浴び、この後は、1人爆睡したのはいうまでもない。ちょっと怖い夢を見た。

7月9日(月)
早めに起きてパッキングの準備や部屋の片付け、大山君に借りた洋服の洗濯をして、さ〜遂に帰国である。ヒースロー空港まで余裕を持って出掛けた。フライトは18:20だった。時間がたっぷりあったので途中オックスフォード・サーカスに寄り土産を買った。3時間前に空港に到着したが利用するキャセイ・パシフィック航空の便が大幅に遅れ21:00過ぎるとの情報。ひたすら空港内で時間をつぶした。昨日までの疲れもあり待つ、待つ、待つだった。

飛行機はまず香港まで飛んだ。大幅に遅れた事で香港に着くと予定されていたトランジットの飛行機には乗れなかったが、すぐ代替えの飛行機が用意されていて成田まで向かい無事日本に帰国した。新宿に着いたのは、12時過ぎだった。


今回の『地球上の友人を訪ねる旅』はこれで終わりです。

パーティーで再会したスティーブと話していた時に彼に人生のビジョンを聞いた。それは僕がこの旅の解答を求めていたからだと思うし、なんとなく彼に聞いてみた。

すると『リラックス』だと答えてくれた。

言葉を書いてしまうと案外簡単な解答だがこの言葉は印象に残った。リラックスに繋がるまで彼の生活の話やひろみちゃんとの経緯を聞いた。リラックスね〜、確かにリラックスは大事だよな〜。東京に戻り東京のサイクルで仕事をしていると余暇の時間もなんか忙しなくなってしまう。ジャッキーやクリの生活、ペルーの田舎暮らし、モコの住むベルリンの静けさ、どれも時間の流れはゆっくりだった。スティーブから旅の解答はもらった気がする。

『リラックス』 これに尽きるな〜。

人生は一度っきりだし、自分の時間を大切にして行こうと感じました。
仕事も頑張っていつもの様にプライベートとのバランスを大事にしてね。
いいリフレッシュしました。


いい旅でした。

訪れた友人たちに感謝。
日記を読んでくれた人達に感謝。
ナデシコを預かってくれた母親と兄に感謝。
仕事関係の方達に感謝。
留守中、家を守ってくれたピコピコ王国の家族に感謝。


今回を旅を纏めて写真集を制作する予定です。
この日記を添えます。タイトルは決めています。

『CARRY ON』です。忙しくなってもリラックス!!


2007年9月6日(木) 

松谷椿土/Haruo Matsuya a.k.a helloharuo


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by helloharuo | 2007-09-06 19:10 | helloharuo tour 2007


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