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茶畑庵日乗 Diary From the Chabatake Hermitage

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2007年 08月 17日

helloharuo tour 2007 Berlin

3日間のパーティーに行って来た。5.000人は集まっただろう。スキー場を利用した会場は、木陰がどこにもなく炎天下猛暑を襲う。熱中症を心配したがなんて事はなくたっぷり日焼けをした。意外にも古くからのパーティー・ピープルと再会し、『出会いのカメラマン』としても10人近くに写真を渡す事が出来た。そして昨日は、ドイツ人のディータとジャーマン・フレンチ人のローラを連れて絵描きのマサ、下田昌克の家に行き、神宮花火大会を鑑賞。ローラは花火をバックにひたすらセルフ・ポートレイトを撮り続けていた。マサの家が神宮球場の近くにありアパートの屋上は最高のロケーション。夏を楽しんでいます。日本の夏が好き。

随分ご無沙汰したが旅日記を書く事にする。


7月1日(日)
ドイツ・ベルリンは初めての土地だった。滞在先は、モコの家。ベルリンの空港に着いたのは遅い時間の夜。モコは、まだ2歳半の子供のネオン君がいるので迎えに来れない。その代わりに同じアパートメントに住んでいるクラウディアが来てくれた。モコがウェルカム・ボードを作ってそれをクラウディアに渡して難なくご対面となった。ウェルカム・ボードにはナデシコの似顔絵が描いてあった。モコらしいな〜。

ベルリン1日目の夜は、軽くモコとおしゃべり。僕が来た事を本当に喜んでくれた。やはりベルリンまで来れる友人は少ないからだ。日本人のお宅にお邪魔したのは初めてだったので日本食が食べたくなり、モコがインスタント・ラーメンと作ってくれた。これが美味しかった。

7月2日(月)
モコの家はミッテという地域にあった。ガイドブックを買っていなかったので何がどうなっているか見当がつかない。モコの案内で街を散策する。印象はイギリスと同じヨーロッパの町並み。だけどどこか長閑だ。ゆったりしてる。昨日のラーメンから日本食食べた〜い気持ちが高まり寿司屋にランチに行った。トロ丼が5ユーロで食べれた。イギリスに比べて物価がかなり安く感じた。これまた美味しかったので更ににぎり寿司を注文した。ベルリンにも寿司は浸透している。

会いたいが会えなかった友人がいた。ドイツのデュッセルドルフに住むマスミとベルギーに住む温子だ。マスミは同じドイツとはいえこちらの都合に合わせてベルリンには来れず、異国ベルギーに住む温子もモコの計らいでエアー・チケットの手配しようとしたが彼女にも会う事が出来なかった。残念だったがしかたない。

夕方になるとスベンがモコの家にやって来た。スベンとは日本で会い、交流を深める。同じカメラマンだ。彼の車に乗り街を案内され彼の行きつけのレストランで食事をした。ポークソテーを食べる。肉のかたまりが皿にドカーンとあった。食後近くのスタジアムに行きグラフィティの写真を撮った。その後スベンのお宅に行っておしゃべりをした。ベルリンはアーチストが集まると聞いていたがそれを頷ける体験をした。それは『静寂』があるという事だ。僕が滞在したのは僅かだし、平日だという事もあったが夜になると『静寂』があった。とても静か。あ〜この静けさがアーチストのモノ作りに集中出来る環境なんだと悟った。坂本龍一氏も家を買ったと日本のラジオで聞いた事があった。アーチストをワクワクさせる何かがあるんだと思う。他のヨーロッパの国々に行くのにも便利だし、そこそこ何でも揃うし、家賃も安いと聞く。住みたいと実感した。スベンは9月にまた日本に仕事でやって来る。僕は、彼の撮影のアシスタントをするのだ。

7月3日(火)
モコとの出会いは、2000年。まだ19歳だった。一目惚れをし、僕のモデルになってもらった。その頃からモコは“ドイツに恋”をしていた。東京ではモコに連れられドイツのエレクトロ・ミュージックのクラブによく踊りに行った。そのモコがドイツ人のDJフランク・ムラーと数年前に結婚をしネオン君が生まれた。ネオン君は、2歳半になる。滞在中ネオン君は、僕の事を何故か「おじいちゃん」と呼ぶ様になりすっかり僕もおじいちゃんに成り済ました。今後もおじいちゃんとして接する事にする。旦那さんのフランクは丁度日本でのツアーがありベルリンにはいなかった。明日もしかしたら僕がベルリンを離れる前に会えるかも知れない。

この日は忙しかった。まるで東京で仕事をしている時の様なスケジュールだった。ベトナム・レストランでランチを食べた後モコの案内で街を歩く。観光客がぞろぞろ歩いている。一つ一つのお店に入る時間も気力も興味もさほどなかった。僕には、モコと会っておしゃべりしている事が楽しみだった。昨年写真展『十人十ゑろ』を開催したがモコはモデルに参加してくれているし、実は『十人十ゑろ』の発端や、けしかけてくれたのはモコだった。モコはフランクにもそうしているだろうが内助の功的存在だ。出会ってから7年。妻になり、母になるモコだが少女の様な爛漫な心を持つ。料理もうまく東京にいる頃からよく彼女の作る料理を頂いた。料理とはいえないがモコは辛子明太子が大好物。ベルリンじゃぁ食べれないな。レトルトの辛子明太子のスパゲティーソースで補っている。

夕方になりナオに会いに行く。フランクの自転車を借りてベルリンの街を走った。道路には、名前があるので日本ほど迷わなくても辿り着ける。ナオとは、スベンの紹介で日本で会った。ナオは元スベンの奥さんで日本で以前アート系の出版社で働いていた経験を生かし日本のアーチストをドイツに紹介する橋渡しをこちらでしていた。7年間ベルリンに住んでいる。スベンとの間に亜門君という7歳になる男の子がいる。ナオと亜門君とでイタリアン・カフェに入った。ベルリンは市の援助もあり、比較的簡単にお店をオープン出来る。イタリアン・カフェのオーナーは現在のナオのボーイフレンドだった。ナオは彼との間に子を宿していた。僅かな時間しかなかったが彼らが住む家にもお邪魔した。日本に比べると優雅な部屋に住んでいた。環境は大事だな。ナオは幸せそうだった。ボーイフレンドとはけんかをした事がないと言っていた。亜門君は僕がナオとおしゃべりしている間ゲームに夢中になっていた。ナオも少女の様な心持ちの人でいつもよく笑う。昨年出会い、すっかり何でも話せる間柄になった。ナオもやはり励ますのがうまい人だ。

ナオと別れ自転車でまたモコの家まで帰った。モコのが作った夕食を食べた。モコとネオン君と僕の3人。フランクがいなかったのが残念だった。

夜に差し掛かると今度は、DL_SAL君とサヤカ嬢に会う約束のため、また自転車で街まで出掛けた。二人は結婚したばかりでベルリンで愛の巣を探している所だった。今後このベルリンでパーティーをオーガナイズしたいと計画を語った。二人なら出来ると思った。DJ_SAL君は長い間、スターゲイトというパーティーのメインDJだった経験を持つ。サヤカも長い間の海外経験を持ちパーティーにも精通している。僕は2人に、それぞれパーティーを通して出会ったがその2人が結婚するとは。東京での結婚パーティーの写真を撮る事を頼まれていたがスケジュールが合わなかった事が悔やまれる。カフェでビールを飲み、その後もう一軒ロシアン・バーに行った。赤色を基調にした内装でロシアン・デカダンスの雰囲気があった。彼らとも僅かな時間でお別れする。ベルリンという地で会えただけでも意義があり楽しく幸せな彼らのバイブは僕には心地よかった。

そして又モコの家に戻り空港に迎えに来てくれたクラウディアがモコの家に遊びに来てくれた。彼女は、カメラマンらしいが自分では写真の事は語らなかった。折角なので僕の作品を見せた。ミニチュア版『十人十ゑろ』と写真展のDVD、『日々是好日』を見せた。『日々是好日』を見た彼女の感想はウォン・カーワイの映画の様だと言った。確かにラブストーリーだし、時間軸もあるし自分では意識しなかったがそうかもしれない。ベルリンでもアラーキーは有名でクラウディアは良く知っていた。クラウディアからはとってもワイズさを感じた。質実剛健でチャーミングで浅はかながらドイツ女性の美しさも感じた。もっと話したいと思った。

今日は忙しかった〜。でも楽しかった。僕の旅はこれでいい。
明日フランクがベルリンに戻って来る知らせがあった。


7月4日(水)
午後になると大きな段ボール箱と一緒にフランクが帰って来た。フランクはツアーの間にモコの実家にも寄りモコのご両親が遠く離れて暮らすモコたちの為に日本食をどっさり詰め込んでいた。モコは、まるで誕生日プレゼントを開ける様に夢中になって中身を見入った。それを見守るフランクは微笑んでいた。梅干しやシソの苗木も入っていた。フランクの仕事部屋で彼を機材と一緒に撮った。機材は整理整頓されフランクの性格を物語った。最後の日、僅かながら街に買い物に行った。途中集中豪雨に見舞われた。みやげをいくつか買った。ベルリンの壁のコンクリートの瓦礫がくっついているポストカードを買った。みやげを買うのは本当に面倒くさいが喜んでくれるのならと。(日本のみやげの習慣は閉口する。)自分用には何も買っていない。ますみが旦那さんのREN君と一緒に活動しているユニットCRUXがプレイした今年のカウントダウン・パーティーがベルリンであった。そのパーティーのポスターがクラブのエントランスにまだ貼ってあった。
☆CRUX(JP)☆
のクレジットが写真でも確認出来る。マスミ頑張ってる〜!嬉しく思う。会いたかったなぁ。


空港までフランクとモコとネオン君が車で送ってくれた。途中ベルリンの壁が右側に延々続いていた。ベルリンの壁は意外と低く、冷戦当時、誰もがもしかしたら飛び越えると錯覚し銃撃されたんだろうか?悲しい歴史だ。

初めてのベルリン。友達との再会。短かったけどかなり充実していた。
何よりも収穫だった事は、ドイツ人への理解だろうか?今までドイツ人は苦手だったがドイツ語のサウンドも好きになったし、日本と同じ歴史がある国。今度はもっとあちこちに出掛けてみたい、そう思った。

ベルリンの空港からロンドンのガドウィック空港までまた一人旅が始まった。今回の旅で最初会った大山君&ヨッシー夫婦の家に向かう。この日記も後1回で終える予定。

続く。。。


明日から仕事で中国の嵩山少林寺と北京に行ってきます。


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by helloharuo | 2007-08-17 14:50 | helloharuo tour 2007


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